朝礼訓辞

令和元年9月 朝礼訓辞

 先月26日、私は84才になりました。先の台風10号の際は、吉嶺先生の代わりに当直をしました。そして翌日は外来患者さんを診、病棟の患者さん達の診察をしました。
お陰様で、元気になりましたので、これからも種子島の精神医療のため、従業員の皆様の生活を守るため、一生懸命頑張りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
 最近、会う人毎に「先生は元気ですね、ガンでもう駄目だと聞いていましたが・・・」と云われます。
 私の前立腺ガンは、1ヵ月の入院生活で、完全に治っている筈です。もう何も心配しては居りません。
 これからも、書道を続け、コーラスにも参加し、仕事も今迄のように続けて行きたいと思います。
 何卒、よろしくお願い申し上げます。

 太平洋戦争のあと、総理大臣になった吉田茂さんは、82才の時にアメリカに渡りました。ずんぐりとした体格で、笑顔を振りまき、ステッキを振りまわし、とても元気そうでした。
 アメリカの新聞記者に、長寿の秘訣は何ですか、と質問された時の答えはこうでした。
「元気に見えるのは、外見だけで、実は悪い所だらけなのだよ」と答えました。
 どんな病気の持主かと、記者一同が身をのり出すと、顔をしかめながら言いました。
「頭と根性は生まれつき良くないし、口はうまい物以外は受けつけない。耳ときたら都合の悪いことは一切聞こえない、本当に困ったものだ。そうだ強いて健康法と云えば年中、人を喰っていることぐらいかね」

 これは吉田首相が、亡くなる7年前のことですが、89才で亡くなる直前まで、フランス語の新聞を、辞書をひきながら読んで居られたということです。それが長寿の秘訣であり、老化防止法だったのでしょう。
 イギリスのサッチャー首相という女性で、3期連続で政権の坐についた人がいましたが、イギリスでは160年ぶりだと世界の人々が驚嘆したのです。
 そのバイタリティについて健康法をジャーナリストに聞かれたとき、「もしそのようなものがあるのなら私にも教えてほしい」と答えたそうです。

 不老長寿の薬なんてありません。頭と体をいつも動かし、人の悪口を云わず、一生懸命に働くことが、長寿の秘訣のようです。
 9月に入りましたが、台風がまたいくつか来るかも知れませんが、体に気を付けて、今月も一緒に頑張りましょう。
 何卒、よろしくお願い申し上げます。

医療法人純青会 せいざん病院
理事長  田上 容正

トップへ戻る
スタッフ
アクセス
新着情報
ギャラリー